沖島速夫は、どこまで胆力《たんりょく》がすわっているのか、ゆうゆうと、リント少将に対しているのだ。

 少将は、にが虫をかみつぶしたような顔をしている。「……君が余に要求するものは何か。なにが、ほしいのか。早く、それをいえ」「少将閣下、お考えちがいをなさらないように。私は閣下からなにを、ちょうだいしようとも思わないのです。ただ、地底戦車の乗り心地をうかがっているだけです」 沖島速夫は、えらいこ...

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「……少将閣下。乗り心地は、いかがですな」  そういっているのは、外ならぬ沖島速夫であった。三つの紛失物――リント少将に沖島に地底戦車の三つは、みんな一つところにかたまっていたのだ。

 そのころ、氷上ではリント少将の姿をもとめ、ますますさわぎが大きくなった。「どこにも、おられないじゃないか」「ふしぎなこともあるものだな」「おや、もう一つ紛失したものがあるぞ。ここにあった」「何がなくなった?」「地底戦車が、どこかへいってしまった」「地底戦車? そんなばかなことが……」と...

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そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ副官がとんできたのだ。

  さあ、こまった。「順序をたてないでよろしい。はなしやすいように、はなせ」「うわーッ」 ピート一等兵は、へどもど……。 しかし、ピート一等兵は運がつよかった、というのであろう。そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ副官がとんできたのだ。「おお、飛行司令。リント少将...

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