「……少将閣下。乗り心地は、いかがですな」  そういっているのは、外ならぬ沖島速夫であった。三つの紛失物――リント少将に沖島に地底戦車の三つは、みんな一つところにかたまっていたのだ。

 そのころ、氷上ではリント少将の姿をもとめ、ますますさわぎが大きくなった。「どこにも、おられないじゃないか」「ふしぎなこともあるものだな」「おや、もう一つ紛失したものがあるぞ。ここにあった」「何がなくなった?」「地底戦車が、どこかへいってしまった」「地底戦車? そんなばかなことが……」と...

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そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ副官がとんできたのだ。

  さあ、こまった。「順序をたてないでよろしい。はなしやすいように、はなせ」「うわーッ」 ピート一等兵は、へどもど……。 しかし、ピート一等兵は運がつよかった、というのであろう。そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ副官がとんできたのだ。「おお、飛行司令。リント少将...

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 ピート一等兵がうちおとしたのは、日本機ではなく、味方の飛行機であることを、司令は、しらないものだから、いやにピートをほめあげ、そして上きげんになった。

   二機|撃墜《げきつい》

「三機帰還せず!」 基地へかえってきたのは、たった二機だけであった。 飛行隊長は、司令の前に、面目《めんぼく》なさそうに、あたまを下げた。「三機の消息について、知るところをのべよ」 司令はふきげんである。 パイ軍曹は、ピート一等兵の横腹《よこっぱら》をつい...

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