そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ副官がとんできたのだ。

  さあ、こまった。「順序をたてないでよろしい。はなしやすいように、はなせ」「うわーッ」 ピート一等兵は、へどもど……。 しかし、ピート一等兵は運がつよかった、というのであろう。そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ副官がとんできたのだ。「おお、飛行司令。リント少将...

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 ピート一等兵がうちおとしたのは、日本機ではなく、味方の飛行機であることを、司令は、しらないものだから、いやにピートをほめあげ、そして上きげんになった。

   二機|撃墜《げきつい》

「三機帰還せず!」 基地へかえってきたのは、たった二機だけであった。 飛行隊長は、司令の前に、面目《めんぼく》なさそうに、あたまを下げた。「三機の消息について、知るところをのべよ」 司令はふきげんである。 パイ軍曹は、ピート一等兵の横腹《よこっぱら》をつい...

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 パイ軍曹は、自分の失敗に、てれくさくなって、ピートにあたりちらした。ピートこそ、いい面《つら》の皮《かわ》だった。

「パイ軍曹どの。どうせられましたか」「いかんわい。やめたよ」「なぜ、やめられましたか」「下に見えているのは、日本軍の基地だと思っていたが、よく見ると、何のことじゃ。さっきまで、おれたちのいたアメリカ基地だったのじゃ。とんだ間違いを、やらかすところじゃった。もうすこしでリント少将閣下を爆撃すると...

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